「芸術って、すごく特別なことではないと思うんです。自分の生活とかけ離れているものだとも思わなくて」。大胆かつ鮮烈なエネルギーを湛えた作品群とは対照的に、ゆったりと柔らかな物腰で話す二村元子さん。岐阜大学教育学部で美術教育を専攻し、いつのまに造形の世界に飛び込んでいた。卒業後、いくつか肩書を変えながらも制作を続けた。
大震災が起きた年、父が他界した。人生は一度きり。自分の創作を突き詰め、造形作家として生きると決めた。“re-Birth”“領域”と名付けられた2作品の素材は紙の原料となるパルプや炭、土など。自然や生命への賛美、時間、変化することと続いていくこと。とても普遍的で、根源的なことを表現したいと切に願う。
撮影協力/小さい家
Photo
- 造形作家 二村 元子
- 2014年9月26日(金)~ 10月19日(日)
「月をめぐる九つの物語」出展
小さい家にて作品展示