見上げてごらん 夏の宇宙を。

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宇宙のロマンに魅せられた人々(1)
岐阜市科学館館長 小森龍二さん

岐阜市科学館館長 小森龍二さん

望遠鏡を自作した天文少年、今も変わらぬ好奇心を胸に。

昨年4月に岐阜市科学館館長に就任した小森龍二さん。自然科学全般に造詣(ぞうけい)が深く、こと天体においてはその豊富な知識と体験談に話題が尽きない。

小学2年生の時、名古屋市科学館で鑑賞したプラネタリウムで星の美しさに心を奪われた。中学生で理科クラブの先輩の望遠鏡を覗き、初めて観た木星にノックアウト。小遣いを貯めて自分の望遠鏡を買い、ビルの屋上で星を眺めるようになった。即ち、天文少年の誕生である。

同じく天体が好きな兄と、反射望遠鏡を自作したのは高校生の頃。純粋に星空を眺めるのも好きだったが、チャンスが限られる天体ショーの興奮は格別。大学受験に向かう朝、東の空に観えた素晴らしいウエスト彗星。その感動は、今も忘れない。

公務員試験の面接で、趣味を問われて「天体観測です」と答えた。その一言が、思いがけずその後の人生を大きく変える。1980年4月、市職員として翌月にオープンする岐阜市少年科学センターに配属されたのだ。

1988年、施設はプラネタリウムと天文台を増築し、岐阜市科学館と改称した。台本のないプラネタリウムの解説、展示品やパネルの制作、体験型の展示装置の導入。培ってきた知識や経験は大いに活かされた。こうして32年間、小森さんは岐阜市科学館とともに人生を歩んできた。

ビルの屋上から星を見上げていた天文少年の心は、今なお不変。時折、休日に望遠鏡やカメラを手に天体観測に出かける。「星空を見ている時は何かを考える訳ではなく、ただ、いいなぁ、と眺めています。郡上市のひるがの高原や明宝辺りでは天の川も見えますよ。ぜひ、本物の星空を見上げてみてください。本当にきれいですから」。

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岐阜市科学館

「宇宙・気象」「科学技術」「ギフチョウランド」などの展示室もあり、大人も子どもも楽しみながら科学が学べる。7/27(金)~9/2(日)は夏の特別展「びっくり! 昆虫ワンダーランド」を開催。

  • 岐阜市本荘3456-41
  • 開館時間:9時半~17時半(入館17時まで)
  • 休館:月曜(祝は翌日)、祝・振休の翌日 ※夏休み期間中は休館日なし
  • TEL.058-272-1333
  • 入館料:3歳以上中学生以下100円(200円)、高校生以上300円(600円)
    ※( )内は入館+プラネタリウム鑑賞 ※岐阜市内の中学生以下・70歳以上無料

宇宙のロマンに魅せられた人々(2)
多良ふれあい天文台 多良星空クラブ

多良ふれあい天文台 多良星空クラブ

休日に汗を流して少しずつ、夢の天文台を地域で作る!

「円になったー!」「すごい!感動!」。5月21日の金環日食。大垣市上石津町にある多良(たら)小学校の校庭では、太陽と月のリングができると、約200人の子どもと大人たちの歓声が渦巻いた。傍らにあるのは住民たちが手作りした「多良ふれあい天文台」だ。世紀の天体ショーを望遠鏡で覗こうと子どもたちが列をなす。「地域のみんなで使う、開かれた天文台にしたかったんです」と、天文台建設の発起人で「多良星空クラブ」副会長の大嶽喜久(おおたけ よしひさ)さんは話す。

高さ約3メートル、天井のルーフが羽のように開き、2台の望遠鏡が空を仰ぐ小さな天文台。建設のきっかけはJAXAの的川泰宣教授が星空観察会でここを訪れた時のこと。地域の人々は少しでもきれいな星空をと、高所作業車まで持ち出し、街灯にカバーを被せた。そして見上げた星空。それは大気の揺らぎもなく、星や土星がどこよりも美しかった。感動した的川教授は1台の望遠鏡を託すことに。

やがて「多良天文台建設委員会」が立ち上がり、PTAの父親たちで「多良星空クラブ」も結成。彼らは寄付金や資材集め、行政との交渉、建設に至るまで、休日返上であちこちを駆け回った。安八町に住むアマチュア天文家の大平省司さんも高性能な望遠鏡を寄付。「結束力が強い地域でね」と話す同クラブ会長の木村弘さんは、人脈の広さを生かし、大工や板金が本業のメンバーをまとめた。

構想から2年で完成。ルーフを開けるとその先に宇宙が広がる。多良の子どもたちの未来が空へと開けたように見えた。

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多良ふれあい天文台

  • 大垣市上石津町宮38 大垣市立多良小学校校庭
  • TEL.090-1984-0147(木村),090-7611-5724(大嶽)

イベント情報

◆星空観察会:8/16(木)、11/24(土)


天体観測の楽しみ方

夏の星空を眺めるときはまず、3つの一等星を目印に

夏の夜空にひときわ明るく輝く3つの星がある。はくちょう座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイル。これを結んで現れるのが「夏の大三角形」だ。毎日、同じ時間に空を眺めていると、少しずつ星座の位置が東から西へと移動していくのが分かる。

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月のクレーターと土星の輪を見てみよう!

月のクレーターは小型の双眼鏡でも見ることができ、天体望遠鏡ではかなり細部まで確認できる。影ができるとクレーターがはっきりするため、観測は満月ではない日がおすすめ。土星は最も人気がある惑星で、望遠鏡でその輪を実際に見ると感動的だ。

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世紀の金環日食!次に見られるのはいつ?

2030年6月1日に北海道で、岐阜では2041年10月25日に再び見られる金環日食。皆既日食は2035年9月2日に北陸や関東などで見られる。

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下記リンクより、月毎の星座図をダウンロードしていただけます。

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