岐阜、ご当地グルメ。

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ウマさの決め手は〝地元愛〟‼ 岐阜、ご当地グルメ。

今や世の中を席巻する、評判のご当地グルメたち。
他県に負けず劣らず、岐阜にもあります、その土地ならではの比類なきグルメの数々。
熱烈な“地元愛”に育まれたあの味、この味をぜひ。


鶏(けい)ちゃん文化よ、万歳!
鶏ちゃん合衆国

鶏ちゃん文化よ、万歳! 鶏ちゃん合衆国

いやぁ、やっぱり鶏ちゃんはうまいですねぇ」。
「店によって本当に味が違う。そこがまたいいんですよ」。
「僕は下呂の出身だから、郡上で初めて、味噌ダレに漬け込んだ色が濃くて辛い鶏ちゃんを食べたときは驚いたね」。
和気あいあいとテーブルを囲む面々。箸を休める暇もなく、眼前の鍋へと手を伸ばす。その表情は喜びに満ち、頬は緩みっぱなしだ。下呂の温泉街からほど近い国道41号沿いに建つ「杉の子」で開かれた「鶏ちゃん合衆国」の閣僚会議。列席者は大統領に国務長官、鶏CIA長官などと錚々たる顔ぶれ。まるで冗談のような肩書きだが、いや、これが大真面目な話。
そもそも「鶏ちゃん」は、岐阜県内に点在する限られた地域で食されてきた郷土料理のこと。鶏肉を一口大に切って味噌や醤油に漬け込み、野菜と一緒に焼く、シンプルな料理だ。昔は庭先で鶏を飼う家も多く、卵を産まなくなった鶏を食べたのが始まりとされる。
この鶏ちゃんの食文化に強い興味を持ち、5年程前から「鶏ちゃんで笑え倶楽部」を主宰してきた長尾伴文(ともふみ)さん。県内各地へ赴いて違いを講究し、鶏ちゃんを食べ比べながら語り合う交流会を開催してきた。
「下呂の味付けは醤油が多く、郡上では地味噌が主流です。鶏ちゃん文化は、どうやら高山の荘川辺りが北限、東は加子母や東白川、恵那にも店があります。同じ地域でも店ごとに、タレはもちろん、野菜も鉄板も違う。本当に奥が深いですよ」。
そして、鶏ちゃんに魅せられた人物が、もう一人。飛騨市古川町出身の都竹淳也(つづくじゅんや)さん。平成元年に県職員として高山市に赴き、出張先の下呂市で初めて口にした鶏ちゃんに衝撃を受けた。「これはうまい!」。以来、この郷土料理を広くアピールできないかと思案してきた。
「鶏ちゃんが食べられるのは小さな店がほとんど。地域も離れていて、お互いに交流がない。さらに、それぞれに本場や元祖だというプライドもあり、まとまることがなかったんです」。しかし3年程前、都竹さんはふと思いついた。「そうだ、お互いの味を認め合い、それぞれを独立した“州”として尊重し合う『合衆国』を作ればいい」。

鶏ちゃん 1人前 600円 (注文は2人前から) 焼きそば 1人前 290円

今年7月20日、JR岐阜駅高架下アクティブGで執り行われた「鶏ちゃん合衆国建国記念式典」。そこには正装に真っ赤な蝶ネクタイを着け、鶏を模したすげ笠を被って、大勢のメンバーとともに晴れ晴れしい表情でステージに立つ長尾さんと都竹さんの姿があった。
岐阜市殿町で「鶏ちゃん交流サロン」を開いていた建築設計士の酒井稔さんが、二人を引き合わせたのが大きな転機となった。長尾さんが培ってきた人脈と見聞、都竹さんの3年がかりの構想と実行力が結び付いたとき、大きな歯車が、勢いよく回り始めた。
「鶏ちゃん合衆国」の建国は、飲食店やメーカー側からの発信ではなく、愛好家の強い気持ちが中核であることも追い風となり、その純粋な想いに賛同する仲間が相次いで集結した。どうせやるなら、遊び心がなくては、つまらない。わずか半年の準備期間に、ユーモラスな国旗や国歌、国章までもが作られ、合衆国憲法が制定された。
参加州は建国時点で60を超えた。反響も大きく、コンビニと提携した弁当の販売やバスツアーなどの企画も実現するなど、滑り出しは上々だ。「鶏ちゃん文化を広め、その美味しさを多くの人に知ってもらいたい」。ひたむきな情熱が人々の心を動かし、大きなうねりへと加速を始めている。

Photo

定義

  • 「鶏ちゃん」とは一口大に切った鶏肉をタレに漬けるかまぶして焼くものとする
  • 鶏ちゃんを提供する飲食店やメーカーはそれぞれ「州」とする
  • 鶏ちゃんの小売専門の事業者は「自治区」とする
  • 鶏ちゃんを愛し、鶏ちゃん合衆国の活動に賛同するサポーターを「国民」とする
  • 郷土料理である鶏ちゃん文化を広め、おいしさを伝えるために様々な活動を行うこと

鶏ちゃん合衆国

イベント情報

第26回 岐阜県農業フェスティバルに出店

  • 日時:平成24年10月27日(土) 10時~16時、28日(日) 9時~16時
  • 場所:岐阜県庁周辺

鶏ちゃん合衆国食務長官 斉藤順子さん直伝!
杉の子流 鶏ちゃん作法

その一

その一

ジンギスカン鍋に鶏肉とキャベツをのせて火を付け、ジワッと音がし始めたら、具材を下から豪快にすくい返しながら、まんべんなく焼く。
“手を休めちゃダメよ!”


その二

その二

鶏肉がこんがりと焼けたら、鶏ちゃんのできあがり。存分に味わった後は具材を半分ほど残しておいて、焼きそば専用の細麺を投入する。
“ここでも箸を動かし続けるのがコツ”


その三

その三

鍋の端に溜まった鶏ちゃんの旨みたっぷりのダシを麺によく絡め、汁気がなくなるまで十分に炒める。この焼きそばで〆るのが「杉の子」流!


Photo

下呂 杉の子

平成10年に居酒屋として開店し、女将の斉藤さんが食べ慣れた家庭の味を再現した鶏ちゃんが評判に。客が必ず鶏ちゃんを注文するようになったのを機に専門店へと転換。自家製ダレは地元の醤油、味噌、青森の田子産にんにくを使用。その「忘れられない、癖になる味」を求めて通い続ける常連も多い。

  • 下呂市小川1311
  • 11時~14時、17時~20時 月曜定休
  • TEL.0576-25-7011
  • P10台
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