美術館&ギャラリーめぐり 岐阜でアート三昧の秋を。

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GALLERY CAPTION

GALLERY CAPTION 住宅街に建つ古いビル。2階にある『ギャラリー キャプション』は年数回、現代アート作家の展覧会を開く。今日はどんな作品に出会えるかと、心弾ませて階段を上り、鈍く光るドアノブに手をかける。
7回目を数える藤本由紀夫さんの個展。真っ白な壁にフォトグラムが並ぶ。「今回のテーマは“回転と重力”です。これは印画紙の上で独楽を回して、感光させたものなんですよ」と、スタッフの山口美智留さん。「一瞬の光の変化やリズム。肉眼では捉えられないものが、写真にすると見えるんですね」。制作の過程や意図、あるいは鑑賞のヒントを、さり気なく伝える山口さんの佇まいが心地良い。
「作品は、その前に立った人と“対話”が生まれてこそ、初めて成立するものだと思います。どの作品にも、何かを問うたときに、自分に返ってくるものがきっとあると思うんですよね」。
この空間に展示される作品は、作家たちの“発見”に満ちている。見ているようで見えていないもの、変化や気づき。それは私たちに新たな視点や価値、喜びや驚きを与えてくれる。アートは難解だと思い込む前に、作品と向き合って対話してみよう。その“発見”が、ギャラリーの階段を降りた先に広がる世界を、以前よりもちょっぴり面白く、美しくしてくれることだろう。



企画展

◆「藤本由紀夫展- REVOLUTION & GRAVITY」 2013年10/12まで
◆「尹熙倉(ユンヒチャン)展」 2013年11/2~12/7

Data


 


美術コレクターKONDO先生の アートの自由な遊び方
高校の美術教諭である近藤好弘さんは、実にユニークな人である。頻繁にギャラリーを覗き、気に入った作品は懐が許す限り買ってしまう。個展のチラシはすべてファイリングし、作家に会えばサインをもらう。『ギャラリー キャプション』の“出張美術室”と銘打った企画では軽快なトークも繰り広げてみせる。
養老山脈を望む田園風景の中に建つ近藤さんの自宅。壁に、棚に、床に、コレクションの現代アート作品が散見される。「僕は詐欺のような作品が好きなんです」。たとえば、ごくありふれた身近な材料が、発想ひとつでアートに変わるような。「その作家にしかできないこと、それを最初に考えついたことに共鳴する。考えた跡が見え、息遣いや気配を感じるものがいい」。
作家と積極的にコミュニケーションを取る。「作品が好き=その作家とどこか共通する部分があるはず。生の声や考えを聞けば、それをより深く知ることができる。作品を買うのも作家を応援するという意味ではコミュニケーションですね」。
コレクションを日常や生活に溶け込ませ、子どもの描いた絵や玩具と隔てることなく置く。アートの世界をこれほど屈託なく遊ぶことができたら、どれほど自由で、愉快なことだろう。


 

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先日、ルドン展に出かけました。

展示はもちろんのこと、ルドンのお兄さんが
作曲したというポルカが忘れられません。
心地のよい音色。。

近くに居た職員さんに、学芸員の知人の方が
特別に演奏された音源だとおききしました。

期間内に、ポルカの特別演奏会があればと心から思います!

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