秋空を覆い尽くす、黄金色。
上加納山の麓、鶯谷トンネルへと続く道の脇にそびえ立つ一本の木。八百年の歴史を誇る一乗山圓龍寺(えんりゅうじ)の境内にある岐阜市指定天然記念物の大銀杏(いちょう)だ。樹齢五百年、山門をはるかにしのぐ20メートルの高さ。濃尾大震災に起きた大火災で寺を防護したことから「火伏せの大銀杏」とも言われる。11月下旬になると、空を覆い尽くすような無数の葉が一斉に紅葉する。黄金色(こがねいろ)に染め上げられた巨木は、晩秋の岐阜のまちで一際鮮やかに照り輝く。
Photo
- 圓龍寺 大銀杏
アクセス
- 岐阜バス岐阜高富線「県総合庁舎前」下車、徒歩10分
問い合わせ
- 圓龍寺 TEL.058-266-6232