俳聖が逗留した奥書院
日蓮宗妙照寺。もとは岐阜市柳町辺りにあったが、1600年に織田秀信公より旧竹中半兵衛屋敷跡を寄進され、金華山麓の地へと移転した。1688年夏、「笈(おい)の小文」の旅を終えた松尾芭蕉は俳諧を通じて親交が深かった日賢上人(後の7世住職)をこの寺に訪ね、「やどりせむ あかざの杖に なる日まで」と挨拶の句を詠んだ。岐阜の俳士や風流人、旦那衆に手厚くもてなされた芭蕉が1カ月余り滞在した12畳の座敷が、今もこの古刹に残る。
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- 妙照寺 芭蕉の間 俳聖が逗留(とうりゅう)した奥書院
妙照寺 芭蕉の間
- 岐阜市梶川町
- アクセス:岐阜バス「大仏南・妙照寺前」下車すぐ
- 問い合わせ:妙照寺 TEL.058-264-7793
- 拝観:10:00〜16:00 大人200円