こんにちは。
aun編集室のポカラです。
今日はしっとりと雨模様の岐阜のまち。
ちょっぴり湿り気をおびた空気はどこか、
わずかに初夏の風をはらんでいるような気がします。
金華山の緑も、日ごとに色濃く染まっています。
もうすぐ、ツブラジイが山を見事な黄金色に染めますね。
さて。
今回は岐阜市加納にある「珈琲&ギャラリーあい」さんに、
ちょっと珍しい展示を見にうかがってきました。
静かな住宅街の中に建つ、落ち着いた雰囲気の喫茶店。
その店内のギャラリースペースで開かれているのが、
降籏勅 傘寿記念漆喰彫刻作品 『降籏勅・一成 親子展』です。
aun32号「岐阜のアート」でご紹介した降籏一成さんと
父の勅(まこと)さんの漆喰(しっくい)を使った作品を展示しています。
ところで、「漆喰作品って何?」と、お思いの方もいらっしゃるでしょう。
実は私も、実際に拝見させていただいて初めて
『鏝(こて)絵』と呼ばれる作品があることを知りました+.(´▽`)
元禄時代から続く左官屋で生まれ、左官職人として
人生を歩んできた降籏勅さん。
仕事として漆喰彫刻を始めて63年。
10年ほど前からは、昔ながらの日本の伝統的な
建築素材である「漆喰」をこてを使ってレリーフに仕上げる
『こて絵』の制作に取り組んでいます。
龍を描いた「天空」。近付いて見ると、さすがの迫力です!
雪が積もった椿の横には
「ゆきつばき 春を待てずに 花ひらく」の一句。
もちろん、店内には息子・一成さんの作品も。
キャンバスに塗り固めた漆喰に、彩色を施しています。
今回で2回目となる親子展。
なんと、いずれは一成さんの子どもさんの作品も加えて、
「親子三代展」 が開けたら、とのこと。
展示は5月15日(日)まで。aunでご紹介させていただいた
一成さんの作品も、珈琲を片手にゆっくりと鑑賞できます。
興味のある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
降籏一成さんは、aun32号「岐阜のアート」にてご紹介しています。
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降籏勅 傘寿記念漆喰彫刻作品
『降籏勅・一成 親子展』 2011.5.1(日)~15(日)
珈琲&ギャラリー あい
岐阜市加納堀田町1-4 TEL.058-272-5887
8:00~17:30(5月13日は休廊)
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