JR岐阜駅から忠節橋通りを北へ進むと、店名が大きく掲げられたアーチ型の電光看板が現れる。業務用輸入食材の専門店「GRAND CHEF」だ。
食材の卸問屋を営む家に生まれた店主の安田さん。幼少の頃から様々な食材に親しんできた。学校を卒業して神戸の食材問屋で働いた後、海外の食材が多く輸入されるようになった20年前の洋食ブームを契機に、今の場所にあった実家の倉庫を改築して店をオープンさせた。
「洋食に関わるものなら何でもそろう」というのがコンセプト。取り扱う商品は、在庫を含めて何と1、000種以上。鴨やイベリコ豚などのジビエ、トリュフやポルチーニなどの輸入きのこから、世界中で愛されるメーカーのチーズやバター、本場のスパイスやソースまで、洋食に使う食材がずらり。製菓材料、調理器具、輸入菓子もある。仕入先は、東京を中心に全国に約100社。認定証の付いた「本物」にこだわり、プロが使うのにふさわしい食材しか仕入れない。岐阜ではここでしか入手できないものも多く、レストランやホテルのシェフをはじめ、料理教室の講師や食通がこぞって足を運ぶ。
「お客様と食材問屋の橋渡しをするのが僕の仕事」と話す安田さん。客のリクエストした食材を広い情報網を使って探し、20年間培ってきた知識をもとに料理のアドバイスもする。
「お客様のニーズにひとつひとつ応えていくのは、細かい仕事の繰り返し。好きじゃないとできないね」と笑う。安田さんの細やかな応対から生まれた信頼感が多くの常連客を生んでいるのだ。
今度はあの食材で新しい料理に挑戦したい―。料理好きならそう思わずにはいられない食材の宝庫。ここから無限に広がる洋食の世界を楽しんでみよう。
※現在取り扱っていない商品もございます。
Photo
- 1.色とりどりの缶詰やビンが並ぶ店内奥の棚。見ているだけで楽しくなる
- 2.キャビア・フォアグラ・トリュフの世界三大珍味も扱う
- 4.「東京と同じものが岐阜で売っているというのがおもしろいでしょう」と店主の安田さん
- 5.フランス「VALRHONA」のチョコレート。一度味わうと病みつきに。クリスマスやバレンタインのギフトにもオススメ。
- 6.安田さんとともに店に立つ妻の貴美子さんと看板犬のルーシーちゃん
- 7.夜になると赤橙色に点るアーチ型の看板。店先には配達に使用する愛車
- 8.イタリアのエスプレッソメーカー「illy」のコレクション。エスプレッソカップ・ソーサー4客とエスプレッソ粉1缶のセット/¥12,500
GRAND CHEF [グランシェフ]
- 岐阜市真砂町7-9
- TEL.058-251-7501
- 営業時間◇10:00~20:00
- 定休日◇日曜日
- http://www.webgrandchef.com/